メリッサ メリッサ (Bulgaria)
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なぜブルガリアなのでしょうか?
ブルガリアは芳香植物を栽培するにはまさに「農業の天国」です。現地の生産者は豊富な専門知識を備えています。黒海周辺は日当たりが良く、乾燥した気候、水はけのよい砂状の土壌で、理想的な栽培環境が整っています。
特長と過程
レモンバームとしても知られるメリッサは、高さ45~60cmまで成長する多年生草本植物です。エッセンシャルオイルは、葉を水蒸気蒸留して抽出されます。
歴史的にブルガリアは、エッセンシャルオイルに関しては世界レベルの研究、開発、生産を誇ってきました。しかしながら共産主義時代に、さまざまな理由からエッセンシャルオイル業界は行き詰まりを見せました。とりわけ、ブルガリア政府が小麦、ひまわり、とうもろこしなどに対する財政支援をしたことから、多くのブルガリアの農家がこれらの作物に転換したことが大きな理由の一つです。 このことは、芳香作物の農業界が発展していくうえで大きな障害となりました。しかしそのことからドテラは、ブルガリアのドブリチ市にエセテラ蒸留所を設立することになりました。この地域ではメリッサの生産と蒸留が行われています。 私たちは、この地域でメリッサやラベンダーの生産を行なっている何十もの農家と提携し、彼らが収獲物をエセテラに運んで蒸留作業を行えるようにサポートしています。 エセテラはドテラが所有していますが、その建設および管理はブルガリア人によって行われているため、ブルガリアの会社であるといっても過言ではありません。専門管理者、蒸留者、農家、およびエンジニアは、素晴らしい技術を発揮するのみならず、地元に貢献するという共通目的のもと、一丸となってオイルの生産に取り組んでいます。
仕事の機会を増やし遺産を守る
エセテラ蒸留所の設立は、ブルガリアのドブリチ地域の経済を非常に活性化させました。ブルガリアでは、人口の4分の1近くが世界の貧困層またはそれ以下の基準で暮らしています。しかしドテラが数億円の投資をしたことで、多くの雇用がもたらされました。そして収穫物をエセテラで蒸留することを選ぶ農家が増えています。というのも、エセテラは、優れた機器や技術を提供しているのはもちろんのこと、一貫して公平かつ迅速な支払いをしており、生産者からの評判が高まっているからです。 長年ブルガリアにある数少ない蒸溜所は、多くの場合、ブローカー(仲介者)によって管理されていました。彼らは、農家にいつどのくらい支払うかを自分たちの判断で決めます。そのため多くの農民は、公正に支払われずにいました。なかには、ブローカーがオイルを売り切るまで、数ヵ月や数年も支払いを受け取ることができなかったケースもあります。 しかしエセテラでは、農家の収穫物およびエッセンシャルオイルの品質をすばやく検証することができます。現場の最先端の研究所では、品質を確認するためのガスクロマトグラフィー質量分析(GC/MS)器が使用されています。また、収穫物が蒸留されている間、生産者が蒸留過程を見学したり待ったりすることのできるスペースが設けられています。 この技術がエセテラにあることで、農家が待っている間に、蒸留されたオイルの品質を検証し、農家に公正かつタイムリーに(通常はその日に)支払いをすることができます。また、より高品質のオイルを生産した農家にはボーナスが支払われます。
ヒーリングハンズ
ドテラ・ヒーリングハンズ基金は、ソーシャル・ティーハウスとの提携、奨学金、公園作りなど、ブルガリアでさまざまなプロジェクトや組織の活動を支援してきました。 ヒーリングハンズ基金は、孤児院を出たブルガリアの子どもたちが平等な機会を得られるよう活動している「ソーシャル・ティーハウス」という組織と提携しています。孤児院で育った子どもたちは、教育の機会に乏しく識字能力が低いことが多く、感情面の発達に遅れが見られることもあり、就職の機会が少ないのが実情です。 そのためソーシャル・ティーハウスは、孤児院を出た14~18歳の若者が必要なスキルや能力を伸ばし、自立した生活ができるようサポートしています。ティーハウスでは実際にお茶を販売しており、1階では、孤児院を出た10代の若者たちが、注文を受けてお茶を提供しています。 2階は、指導者メンバーが会議やグループ活動を行えるよう、広々としたスペースにリフォームされました。 ソーシャル・ティーハウスが販売したお茶の収益はすべて、孤児院を出た10代の若者の自立を促す活動のための支援金として使用されています。 ヒーリングハンズ基金は、「マザーズ・ケア・クラブ」という組織と提携して、ブルガリアのドブリチ地域の孤児や貧困に苦しむ子どもたちに、奨学金を提供しています。さらにヒーリングハンズ基金は、小学校、中学校、大学に資金援助をしています。 エセテラ蒸留所の開設後、ドブリチ市の市長は、地域の子どもたちから、安全な遊び場が欲しいという手紙を受け取りました。ドブリチ市はすぐに2つの子どもの遊び場(6歳以下向けと、3~12歳向け)の設置を計画し、エセテラから数ブロック離れた住宅地に遊び場を設けました。ヒーリングハンズ基金は、地域の子どもたちのためにこれらの建設費用を支援しました。
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